Mercedes-Benz Classic Becker radio with a five-press button code entered on the display

シリアル番号からベッカーラジオのコードを取得する方法

バッテリーを交換した、あるいは何かを確認するためにラジオを引き出した。すると今、ディスプレイにWAITやCODEと表示され、音が出なくなってしまった。故障ではありません。ラジオは設計通りの動作をしているだけです。盗まれたものと想定し、誰かがそうではないと証明するまでロックする、という仕組みです。

これは当店が扱う中でも特に多い作業のひとつであり、当て推量で操作してかえって面倒なことになりやすい作業でもあります。実際の仕組みを説明します。

ラジオが自らロックする理由

ベッカー社はメルセデス・ベンツ向けに加え、ポルシェ、BMW、フェラーリ、アストンマーティンなど各社向けにもラジオを製造していました。1980年代以降のモデルには、個体ごとのシリアル番号に紐づいた盗難防止コードが搭載されています。書類がなければ、車から盗まれたラジオは使い物にならないという合理的な発想に基づくものです。

ただし30年経った今、その書類はとうの昔に失われ、元の所有者に尋ねることもできません。ラジオはそんな事情を考慮してくれません。一瞬でも電源が切れれば、またコードを要求してきます。

ラベルにある二つの番号を確認する

すべては本体に貼られたラベル次第です。通常は上面、場合によっては側面や背面にあります。つまり、まずユニットをダッシュボードから取り外す必要があります。ベッカーのラジオは一対の取り出しキーで引き出せる構造で、このキーは安価で入手しやすく、手元にあれば作業自体は数分で終わります。

ラベルで確認するのは次の二つです。

  • Model-No.(型番) BEに続いて4桁の数字が並びます。例えばBE 2010です。お手持ちのラジオの機種が分かります。
  • Serial-No.(シリアル番号) もっと長い番号で、先頭にアルファベットが付くことが多く、例えばT1816914のようになります。コードの取得に必要なのは末尾4桁だけです。

懐中電灯で薄暗い中を読み取るのではなく、ラベルを写真に撮って拡大して確認してください。数字を一つでも読み間違えると使えないコードになってしまいます。そして、この作業で何より避けたいのが入力ミスです。

コードにはまったく異なる二つの種類がある

ここはほとんどのフォーラムのスレッドが間違えている部分であり、多くの人が「コードが効かない」と結論づけてしまう原因でもあります。

4桁の数字コード。 テンキーを備えたラジオでは、コードは0から9までの4桁の数字で、そのまま入力します。単純明快です。

ボタン操作コード。 テンキーがなく、選局プリセットボタンしかないラジオでは、コードはそのプリセットボタンを5回押す操作になります。プリセットが6個あるラジオなら、各押下は1から6の数字に対応します。例えば「2、1、1、1、2」というコードなら、5回のボタン押下として入力します。

この二つはまったく別のシステムで、記録も別々に管理されています。4桁の数字をどれだけ試しても、ボタン操作コードのラジオがロック解除されることはありません。そもそもそのタイプのラジオには4桁の数字を入力する方法自体がないからです。「BE3100のコード」として4桁の数字を渡された場合、そのユニットには使えません。

どちらの方式かは型番で判断するしかなく、年代やシリーズから推測することはできません。例えばメルセデス・トラックラインのユニットでも、あるバリエーションは4桁の数字を、別のバリエーションはボタン操作コードを使用します。

一度失敗したらそこで止める

ベッカーのユニットは、間違えるたびに寛容さを失っていきます。コードを間違えると待機時間が発生し、この待機時間は試行のたびに数秒、数分、さらにはそれ以上へと長くなっていきます。一定期間、入力そのものを受け付けなくなるユニットもあります。

ルールはシンプルです。コードの入力は一度だけにしてください。拒否された場合は、いろいろなパターンを試すのではなく、いったん止めて原因を確認しましょう。当て推量のコストは、時間だけでは済みません。

「ベッカーコード計算ツール」が存在しない理由

検索すると、計算ツールをうたうサイトが数多く見つかります。当店はこの問題にかなりの時間をかけて向き合い、コードデータを統計的に分析するところまで行いました。結論は単純です。

ベッカーのコードはシリアル番号から計算されるものではありません。 計算式は存在しません。コードは個体ごとに割り当てられ、記録されたものであり、それを取り戻す唯一の方法はその記録を検索することです。計算式があれば残るはずの明らかな相関関係を検証しましたが、何も見つかりませんでした。データはリストのように振る舞います。なぜなら、それは実際にリストだからです。

つまり、計算ツールをうたうものは、裏側で実際にデータベースを検索しているか(これなら問題ありません)、それらしく見える4桁の数字を生成しているか(これは無意味どころか有害です)のどちらかです。後者は簡単に見分けられます。入力したどのシリアル番号に対しても4桁のコードを返してくるからです。4桁コードをそもそも使わないラジオに対してもです。そうした数字をボタン操作コードのラジオに入力すれば、貴重な試行を一回無駄にするだけです。

コードを入手する方法

どのみちお客様のために手作業で調べていたので、専用の検索ツールを作りました。コードファインダーでお使いのラジオを探し、シリアル番号の末尾4桁を入力すれば、コードが記録にあるかどうかをその場で確認できます。

知っておくと役立つ点が三つあります。

  • 確認は無料です。 お支払いいただく前に、コードが手元にあるかどうかを確認できます。
  • どちらの種類のコードかを事前にお知らせします。 4桁の数字かボタン操作コードか、購入前に分かるので安心です。
  • コードは自動的にメールで送信されます。 お支払いから数分以内に、時間を問わず届きます。誰かがメッセージを確認するのを待つ必要はありません。

まれに、一つのシリアル番号に対して二つのコードが記録されていることがあります。二つの異なる情報源の内容が食い違っている場合です。その際は両方のコードをお渡しし、どちらを先に試すべきかもお伝えします。二つのコードを試す程度であればこれらのユニットの安全な範囲内ですが、八つ試すのは範囲外です。

お使いの機種がリストにない場合

最も古い一部のユニットでは、コードはシリアル番号から導き出されるものではなく、ラジオ本体の内部に保存されています。この場合はどんな検索でも取り戻すことはできません。当店としても誠実に販売できるものがないため、そうした機種はリストに載せていません。お使いの機種がリストにない場合は、これが理由です。

ラジオを取り外しているついでに

ダッシュボードを分解し、ユニットを作業台に置いている今こそ、ストリーミング再生に対応させたいかどうかを考える好機です。分解の手間はすでにかかっているのですから。

現代的なヘッドユニットを入れるためにダッシュボードを切ってしまうのがよくある方法ですが、この種の車では再販時の価値を実際に下げてしまいます。代わりの方法は純正パネルをそのまま残し、内部の電子部品だけを現代化することです。当店ではBecker Classic BE2010とAudio 10 BE3100でこれを行っています。トレードオフについてはクラシックメルセデスのBluetoothの記事で詳しく解説しています。

コンソールを分解しているこのタイミングなら、ウッドトリムやインストルメントクラスターにもすぐ手が届きます。まとめて一度に済ませるのが得策です。

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